今回は「妊娠したら歯科検診へ行った方がいいの?」という内容についてお話したいと思います。妊娠したら仕事や産婦人科の検診で、歯医者に行くのをつい忘れちゃいますよね。現在、りんも妊娠6ヶ月。中々歯医者に行こうとせず、先日ようやく行ってきました。
妊娠したら歯科検診へ
妊娠したら、歯の治療が出来ない期間もあります。そのため、歯科検診を受けることで自分の口の中にトラブルがないかきちんと確認することができます。
妊婦歯科健診って?
市町村によっても異なってくると思いますが、妊娠したら妊婦歯科検診を指定の歯科で受けることが可能です。場所によっては無料で受けることが出来る場所もあります。わからないことがある場合はお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

検診や治療を受けるタイミングは?
妊娠初期の1ヶ月~4ヶ月は切迫流産の危険があります。また初期はつわりに悩まされる時期でもありますの。「歯の痛みがあってどうしようもない」などの緊急の場合以外は歯医者に行くことを控えた方が良いです。
妊娠8ヶ月を過ぎた後期に入ってしまうと、いつ陣痛がきてもおかしくないので、緊急に治療が必要な場合以外は歯医者に行くことを控えましょう。
つわりが治まる(※個人差あります)妊娠5ヶ月~の安定期に入ってから、通常の治療を受けることが出来ます。そのため、安定期入った頃に歯科検診を受診するのが望ましいです。

検診に行くのが遅くなれば遅くなるほど、お腹は大きくなります。そのため、治療してもらうときの姿勢を保つことがきつくなってしまうので、5~6ヶ月くらいに行くことをオススメします。

妊娠中になりやすい歯のトラブル
実は妊娠中は歯肉炎や虫歯などになる人が多いんです。
- つわりで歯磨きがきちんと出来ない
- 吐きつわりによって胃酸の逆流により口の中を清潔に保てない
- 1度に沢山食べられないので、食べる回数が増える(口の中に物を含んでいる時間が長くなる)
- ホルモンバランスの変化によって唾液に粘りがあるようになり、歯周病菌が繁殖しやすくなる
- 仕事や産婦人科の通院などで忙しく、歯医者に行くのを後回しにしてしまう
- 酸っぱい物を好むようになる

酸っぱい物を好んで食べる場合、口の中が酸性になりやすくなります。口の中が酸性に傾くと、虫歯の繁殖がしやすくなってしまうのです。
歯肉炎
原因としては妊娠によるホルモンバランスの変化によります。
歯肉炎は発症するとわずかな刺激で傷つきやすくなります。
虫歯
妊娠すると、唾液が酸性になります。そのため、虫歯菌が作る酸を中和しにくくなります。
妊娠中はつわりもあり、その時期は食べ物を少しの量で1日食べる回数が増えます。そのため口の中が酸性になってる時間がどうしても多くなってしまいます。それによって虫歯ができやすくなってしまうのです。
歯の神経の痛み
妊娠中、歯の神経がある歯髄の中が充血することがあります。それによって、神経が圧迫されて痛みを感じてしまいます。
痛みが続く場合は歯医者へ行き相談してみてください。
歯のぐらつき
出産しやすいように骨盤はゆるんできます。それに合わせて、顎と歯の骨を繋いでいる靱帯もゆるんできて、少し歯が動くことがあります。これによって妊娠8ヶ月頃までぐらつくことがあります。
妊娠中にどうして歯科検診へ行った方がいいの?
妊娠中はつわりも酷いし、歯医者なんて行きたくない。産後に行けばいいんじゃないの?そう思われる人もいるかもしれませんね。妊娠中になぜ検診や治療を受けていた方が良いのかそれには理由があります。
早産のリスクが高まる!?
妊娠中に歯医者に行くのがしんどくて、産後でもいいや~と思いがちです。私も思っていました。しかし、虫歯や歯周病をそのままにしてしまうことで、早産や生まれてくる赤ちゃんが低体重児出産になる可能性が高まってしまいます。
赤ちゃんに虫歯をうつしてしまう可能性
赤ちゃんの口の中には、もともと虫歯菌というものが存在しません。ではどうして虫歯になるのか…。
それは私たち大人が移してしまうのです

- 皿や箸など食器の共有
- 食べ物をフーフーして冷ましてあたえる
- 好きすぎてお口にキスしてしまう
- 自分の食べかけをあたえる
こういった行為を行うことで、1歳7ヶ月頃~2歳7ヶ月頃の間に大人の唾液を介して感染しちゃいます。

そのため、赤ちゃんが生まれてくる前に、一緒に生活する家族もしっかりと虫歯の治療をしておくことが大切になります。
出産後は歯医者に行きにくくなる
出産前も仕事や産婦人科の検診で中々歯医者に行けなかったかもしれません。しかし、赤ちゃんが生まれるといままでとの生活とは全然違い、忙しくなります。慣れない育児とは想像以上に大変です。さらに、歯医者に行こうと思っても赤ちゃんを預ける人がいない場合、どうしようもありません。そのため、出産前にきちんと検診を受け、治療は済ませておきましょう。
まとめ
- 妊娠したら忘れずに妊婦歯科検診を受ける
- 歯医者に行くときは、きちんと妊娠していることを伝えること
- つわりできついときは最低でも食後に水でうがいをすることが大切
- 検診、治療を受けることで、早産や新生児の低体重を避ける可能性を高められる
- 産後は予想以上に育児が大変なので、産前にしっかり治療を済ませておく
きちんと検診・治療を受けることで、生まれてくる赤ちゃんがより健康な状態になります。赤ちゃんが生まれてくる前から、しっかり検診・治療を終わらせ出産へ向けての準備を行っておきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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